#27　千の顔を持つ男

銀行マン、マーケター、コンサルタント、ITビジネス経営者とさまざまなエリアで大活躍して、今もいくつかの仕事を並行しながら、メインとしては飲食ビジネス（オモテとウラの両面）を展開されているタカオカさん。
彼に初めてお会いしたのはかれこれ25年くらい前。トシちゃんの『抱きしめてTonight』のカラオケのキレは落ちたというけれど、“バブルな香り”と柔らかい人当たりの中に漂うキレキレ感は全く変わっていない。

おカタめの銀行マンからスタートし、グローバル企業のブランド担当や国内事業の責任者、そして企業再生コンサルまでという華々しいキャリアだけでも充分すぎるスーパーマンなのに、タカオカさんの凄さを感じるのは《直感力と突破力》を垣間見るときだ。
「この美味しいラムチョップを世の中に届けたいと思ったから･･･」
その数カ月後には外国の輸入元とも話をつけて、国内レストラン一号店を開いてるスピード感。
包丁も握ったことがなかったのに、フラっと料理学校に通って何でもできるようになってしまう順応力。
そしてあっという間にソムリエの資格もとって、そのままワインバーまで開店してしまう展開力。

抜群の実行力と視点の高さで、過酷になりがちな飲食ビジネス（オモテ）に携わるスタッフをケアしながら今日もお店は大繁盛だ。
それだけでなく、アナログでロスが起こりがちな業界の効率性向上を考えて、IT会社の経営者としては飲食ビジネス（ウラ）を支える様々なデジタルサービスをリリースしている。ホントにオモテもウラも凄い･･･。

「どうして何でも簡単にできちゃうんですか？」と、そのコツをこちらが聞いても、
「まぁ毎回こっちのほうが楽しいかなぁと思って動いているだけだし、きっとこれからもそうですよね」と、全く肩に力が入っていない様子がステキ。
そしてあまり多くを語らないけれど、古い業界慣習や理不尽な強者の論理に対してスマートに戦うのは、後に続く者たちを考えてのこと。
志のある若者たちをサポートする姿勢、またそういった彼らからデジタルやテクノロジーの情報や知識を吸収してあっという間にサービスを開発してしまう構想力、そしてバブルさながらの毎晩のお店のパトロールまで、こりゃ明らかに寝ていなそう。夢見るヒマはなさそうだけど；
♪夢じゃないあれもこれも　その手でドアを開けましょう　そして戦う　ウルトラチョップ！