REPORT

書き物:いろいろ活動報告から雑感・妄想・昔話など。

2022-09-14-WED

#18 難題和尚

「ナルホド~、このような問題には、そうアプローチするのね・・・。サスガ!」
そのスマートなスタイルと流れるような論理運びを目の当たりにすると、いつも“計算の中間式がない”自分が恥ずかしくなるくらいの存在 ― それが元同僚で、今も多くの場面で助けてもらっているイワサキさん。

どんな時でも難しい課題があったら、イワサキさんの出番。
何でも受け止めてくれる“難題駆け込み寺のご住職”のような彼は、穏やかに「ちょっと考えてみますね~」と言ってからが爆速。あっという間に、サルでも分かるような素晴らしい資料とともに、課題の捉え方や問題の分解のしかた、そしてその解決法や段取りを、噛みくだいて分かりやすく丁寧に説明してくれるのだ。
難しい方程式をステップ毎にスイスイと解きほぐしてくれる彼の話を聞いていると、一瞬こちらも賢くなった気分になりつつも、冒頭の「ウッキー!ナルホド~」という憧れと感心に落ち着いていくのだ。

そして彼の優しさのひとつは、問題に対して浅はかにエイヤ!でトンチンカンな答えを口走っているサル軍団のことも、常にソフトに受け止めてくれること。
協議の場でも決してムリに前に出ることはなく、こちらの“自信満々の誤答”も否定せずに、むしろそこを起点にしながらいつの間にかゴールに導いてくれる魔法のナビゲーション。まさに迷える子羊(子ザル?)をガイドする優しい和尚さんの説法!そんな場面をこれまで何度も目撃してきた。

そんなイワサキさんご自身の現在の活動テーマのひとつが「生きづらさを抱えているひとをなくす」ための社会貢献活動。自身で組織を立上げ、多くの仲間たちを巻き込み、そして実際の活動を開始し始めた。

世知辛い目先の三手詰めくらいの詰将棋にウンウン唸っているこちらとは違い、イワサキさんの視座は高くそして広い。でもきっと彼の本当の力を発揮するには、このように壮大で難解な問題設定が必要なのだ。
そして我々サル軍団も如意棒を振り回しながら、イワサキ和尚の目指す天竺にお供をするのである。