REPORT

書き物:いろいろ活動報告から雑感・妄想・昔話など。

2022-08-14-SUN

#15 希望の二刀流

なぜ“賢さ”と“優しさ”の両立は難しいのか ― それは“賢さ”とは優先順位と決断による《切れ味》なのに対して、“優しさ”とは救済への逡巡がついてまわる《ためらい》という、いわば相反するものだからだ。と思う。そうなのではないか・・・(逡巡)。

タカハラさんは自分よりも10歳くらい若いはず。
若いといっても、まぁもう良い中年なのだけど、少年のような風貌と涼しげな表情は、初めてお会いした時からまったく変わらない。誰に対しても変わらぬ態度でいつも穏やかなほほ笑みを携えつつ、圧倒的な戦略構想力と実行力も持っているという、まさに“優しさ”と“賢さ”を併せ持つタカハラさんはずっと尊敬と憧れの存在だ。なんなら自分は彼の大ファンといっても良い。少しキモいけど、これからもずっとファンだ(決断)。

そのスマートさと本質に迫る構想力、そしてその構想を絵にかいた餅で終わらせない実行力で、どんな環境においてもあっという間に会社や組織の頭脳&エンジンとなるタカハラさん。
一方、彼のテーマでもある社会や公共の福祉を願い、またご家族や身近な人たちの幸福を思い、ずっとぐるぐると考えを巡らすタカハラさん。
その姿は、ホームランをかっ飛ばすチームの中心スラッガーでありながら、丁寧に微妙なコントロールを投げ分ける技巧派エースピッチャー。陽と陰の二つの気が人並外れた高いところで調和して秩序が保たれる、というサスガの京風二刀流なのだ。

自分も含めて人間は弱いもので、決意しないことや行動できないことを他責的になったり、不本意な決断に対して多弁に自己弁護してしまったり、というケースが多い。そう、それは優しくもないし賢くもない振る舞いなのだけど、意図せずにそのような状況に陥ってしまうのだ。

タカハラさんはいつも悩みながら決断をする。そして葛藤の経緯や顛末も決して多くは語らない。
誰を責めるでもなく、時に恥じらいながらも、ユーモアを交えて自分の道を進んでいくのだ。でもその賢さと優しさを差し伸べる彼の視座はいつも高く広く、そしてワクワクと驚かされる。
二刀流で大活躍するというのは100年に一人くらいのまれな才能ということは知っている。でも彼のようなヒトが増えると、きっと世界は優しく賢く平和になるのだろう。