REPORT
書き物:いろいろ活動報告から雑感・妄想・昔話など。
2021-11-22-MON
#1:キングオブキャットは猫背組長
何事も直情的で短絡的に行動してしまう自分に比べて、アキバさんの何とオトナなことよ。
お付き合いはかれこれ25年になる。形をかえてずっと公私でお世話になっているけれど、アキバさんはいつも微笑みを携えて余裕の佇まい。焦ったり怒ったりしていることを見たことがない。
自分がもう少し若かった頃、自分勝手な正義感を振りかざして会社のマネジメントとやりあっていた際、「怒りのメールを送る前に、”下書きを一晩寝かせてみたら“どうでしょう?」とアドバイスを頂いたことは、ヒトの器の違いを実感した甘酸っぱい思い出だ。
彼のことを慕うのはもちろん自分だけではない。もう数十回を超える彼の名前を冠したゴルフコンペはいつも盛況で、多くの方が入れ代わり立ち代わりで好々爺然としたアキバさんに会いに来るのだ。
でもアキバさんは、猿山のボス猿ではない。誰に対してもまったく威張ることはないし、誰のマウントを取ることもない。その趣きは、何だか自由な猫なのだ。街を悠然と闊歩する猫。日向でのんびりと昼寝をしている猫。誰かに尻尾を振ったり媚びたりもしない。
多くの仲間たちといつも絶妙な距離をとり、でも何か事件やピンチがあれば背中を丸めてフラっとノソっと現れて”場を収める”、そんなリーダーなのだ。いぶし銀・グラン浜田のような佇まいが渋カッコイイ・・・。
上から下から様々な角度で世の中を観察している大柄な猫背の組長は、街のことも仲間のこともなんでもお見通しなのだ。