REPORT
書き物:いろいろ活動報告から雑感・妄想・昔話など。
2023-04-22-SAT
#29 ビジネスフィッシャーマン
1と1を合わせて、3や4にすることができるヒトがまれに存在する。
1と1が張り合ってしまい、フタを開けたら「足しても1.5にしかなってないぞ、こりゃ・・・」てなことは、ビジネスの現場ではよくあるケース。
だからこそ、立場の異なるプレイヤー同士をポジティブにつないでマネジメントができるヒトは、本当に貴重なのだ。時にそれは単純な二者だけでなく、もっと登場人物が多くて複雑な方程式だったりする。
浩と書いてユタカさん。
前職で出会った先輩のユタカさんは、ご縁が繋がり今でもご一緒する機会を頂いている。
彼こそ1と1を合わせて、5や6の成果を得る魔法の釣り人。もっと言うと、時にこちらの“持ち出し”は0だったりする。そんな時でもユタカさんは、こちらの0と相手の1を足して6の結果を出してしまう。そして仲良く3ずつ両者で分け合うのだ ― そんなスーパートリック的な釣果を何度も目の当たりにしてきた。
組織同士のジョイント部で板挟みになりながらも、創造的な成果をもたらすことができるのは、相手との共通の価値を見定めて、粘り強く語り続け、信頼を構築できるその〈人間性〉のおかげ。
一歩間違うと詐欺師になりそうなところ、ステークホルダーみんながユタカさんと一緒に社会に良いインパクトを与えるような〈夢〉の企画を行うのを楽しんでいるのだ。
沢山の実績とその仕事ぶりでユタカさんを慕うヒトは数知れないし、社内外の多くの人がそのあたたかな〈光〉に寄ってくる。シゴトができるヒトは沢山いても、それに加えてこのような求心力を持つヒトは本当に少ない。
浩という字には「勢いよく広がる水」という意味があるそうだ。
そしてユタカさんの趣味は釣り。
無限に広がる水面から“ここぞ”という場所を見極めて、キラキラと光る魅力的なルアーを投げ込んでいく。そして根気強く、海や魚と対話をしているユタカさんの姿が目に浮かぶ。
「エビでタイを釣って、みんなで美味しくいただいて“豊か”になる」のは、オンもオフも一緒なのだ。