REPORT

書き物:いろいろ活動報告から雑感・妄想・昔話など。

2022-07-23-SAT

#11 早歩きのジェダイ

年齢は一回り以上も若いのに、やっていることが一周以上先行している・・・、ということは何だかこちらは二周遅れくらいの焦燥感を抱きつつも、羨望の対象だったりもする ― それがオリマさん。
まぁでも、かの伊能忠敬も五十路を超えてから20歳くらい年下の学者に師事したらしいので、照れずにこう呼ぼう、オリマ先輩、オリマ先生、いや、マスターオリマと。

その興味の方向性は自分とも似ているのだけど、しっかり準備をして、かつ実践をもって自分のアタマとカラダに知識と経験を蓄えていくのがオリマスタイル。
企業で忙しく働きながらも、オフの時間に映画制作に携わり、ビジネスに創造性をもたらすアプローチを大学院に学び、仲間たちと創作活動や研究を深めていく。なんとなく情報のシャワーを浴びてその気になっている自分とは誠実さが違い、そのフォース量が半端ではない。

弟子の解釈だと、彼女がテーマとしているのは《創造性によって、人生や社会を豊かにすること》。
その創造性からの産物は、映画やアート作品などのコンテンツだけでなく、そこに携わる仲間との協業のプロセスやコミュニティなども含まれる。
だから彼女は多くの人と心を通わせ、真摯な態度でチームに貢献できるのだ。圧倒的にデキルのに、どのプロジェクトでも全くスタンドプレイをしないオリマさんは、まさに“縁の下から俯瞰する”ような達人ぶり。
そして常に自分に厳しく、完璧なアウトプットを課しているサマを見るにつけ、出来の悪い弟子は「マスター、そんなにご無理をせずに(≒どうかもうすこしゆっくりお願いします)」と思うのだ。

ちなみにこのサイトで並走している不定期連載『ぶらぶらミュージアム』は、実はオリマさんからの影響で始まったもの。いくつもの展示が彼女からのオススメなのだ。
人生いろいろあるけれど、決してココロを閉じてはいけないし、良きモノに触れ、良い関係を築き、前を向いて善く生きること ― パダワン、オザ=ワン・ケイーチのだいぶ前を歩いているジェダイ・オリマの行く先には温かな光が輝いている。