58：海物語

毎週訪れているワケではないのだけど、“海辺の週末実験生活”が始まった。
りん坊も含めて「冬は暖かく、夏は涼しく」がモットーである虚弱体質系の我が家にとって、逃げ場のない日差しが照り付ける場所での生活はワリとチャレンジ企画といってよい。
それでも波の音を聴きながらリラックスして過ごしたりすると、心身やら人生やらにどんな影響がありそうか、という“とりあえずの実験”である。10年くらいほぼ空き家だったらしい小さな家をお借りして、都内の自宅と行き来する二拠点生活が始まった。

んで、ひとこと。・・・悪くない。。。海、むしろサイコー。

海は焚火のように、ずーっと見ていられる不思議なパワーがあるので、ボーっと贅沢な時間を過ごすことができるのだ。ずーっとボーっと。ボーっとずーっと。
それだけでなくこの歳にしてＳＵＰなんぞも始めたりして、初めてのアレコレも堪能しつつ、今のところ実験挑戦は着々と成果をあげている・・・と思いきや。

りん坊 ― 都会で生まれ育ったアスファルト対応スーパー内弁慶お嬢様犬。
いざ実験が始まってみると、ナント砂浜がキライで波がコワイ。そして海ではしゃぐその他の多くのワンコとも距離を保つ社交性のなさといったら、都会からやってきたスカした転校生か！？
実験一年目の夏、りん坊に確変がおこって大騒ぎのフィーバーとなりそうな気配はない。

江の島が遠くにボンヤリ寝てる このまま君と諦めの夏

とりあえず暑すぎる夏をやり過ごして、新しい土地にも生活にも慣れてくる秋を待つことにしよう。
勝負は秋や。