55：血だらけ歯磨き

以前（38）、りん坊がどれだけ歯ブラシや歯磨きのことがキライかについて書いたけど、最近はチト変化が出てきた。『歯磨きガム』が大好きになったのだ。果たしてヒト感覚で“ガム”と言って良いのか分からないくらい堅そうな骨型のソレ。ガムというより骨。最近のりん坊はそのガムに夢中なのだ。

写真のとおり、上手に大切そうにワンコ用の歯磨きガムを持つ姿は、ドングリを持つリスよりも明らかに可愛い。しかし一心不乱にガムガムしているところに声をかけたりすると、般若の面のような顔をして激怒する。木枝を持つビーバーよりも明らかに狂暴だ。

しかしあまりにも長時間にわたり一生懸命ガムガムしているので、どうやら自身の歯茎を傷めてしまい、白かったはずの骨ガムの先っぽが、いつのまにか出血で赤く染まっていたりする。りん坊ったら、歯を磨いているのか、松明を掲げているのか、いったい･･･。

そんなんじゃないよ　楽しいだけ　止まらない衝動に　従うだけ

夕食後に「フンッ！フンッ！」と荒い鼻息を鳴らして、両手で床をバンバン鳴らし、歯に衣着せぬ様子でガムを要求するりん坊。
「え～、りん坊、ガムじゃなくて違うのにしようよ～」と歯切れの悪いヒトの対応に、“獅子の歯噛み”の形相のりん坊。
猛烈なアピールに、結局ガムを与えてしまうこちらの心配を歯牙にもかけず、ガムガムしているりん坊。

出血が続くようだと心配なので、歯止めをかけられるように何か考えます。