39：シャンプー

#12でも書いたのだけど、りん坊は異所性尿管という少しオシッコが出てしまうという特徴がある。
そのせいで、いつもはフワフワの尻尾がオシッコでガビガビになってしまうことがあり、そういった時にはお風呂に入れて洗ってあげるのが我が家のルール。
ベッド代わりのクッションや人間が着ているスウェットで少しはオシッコを吸収できる冬に比べ、涼しさを求めて床に寝転ぶ機会の多い夏場は、２週間に一度は尻尾洗いをしている感じかなぁと。
ただ、お風呂に入れるといっても湯船につかるワケではなく、尻尾を中心にシャワーをあててシャンプーをして流し、タオルで拭いてドライヤーで乾かすというのが一連の流れ。

んが、りん坊はあまりコレが好きではない。
どうやら、お湯のシャワー、ドライヤー、毛並みを揃えるブラシと３つキライなものが揃っている模様。

「りんちゃん、そろそろ尻尾を洗おうか」という言葉を聞くと、体を固くして逃げ出すりん坊。
家人と二人で追い込み漁に入る人間チーム。狭い廊下をウナギのようにクネクネと逃げるワンコ。
ならば、ということで風呂場方面に移動して身を隠す人間二人。すると、置いていかれる～！と心配症なりん坊がトラップにハマる。
風呂場に駆け込むりん坊をキャッチ！ガブリ！痛い！でもキャッチ！

このまま君を連れて行くよ　丁寧丁寧丁寧に 洗うよ

風呂場に入ってすっかり観念した様子のりん坊。他の犬には決して近寄らせないお尻を差し出して神妙な顔でシャワーを浴びる。･･･と、油断していると、ブルブルブルッと水しぶきを人間にお見舞いする。
尻尾をクシでとかしながらシャンプーする家人。上半身を支えながら、これが終わったらご褒美のオヤツだよ～と言い聞かせる自分。･･･と、優しい口調にも関わらず、急に脱走を試みたりもする。

揺れたり震えたりしたって　丁寧丁寧丁寧に 流すよ

タオルで拭いてからのドライヤーもさらに一苦労。音、熱、風がお気に召さないりん坊は、終始不機嫌。
特にブラシを使おうとするとギャン＆ガブリを食らわしてくる。シャンプーとは化かし合いの神経戦。
ちなみにりん坊の毛並みや毛ヅヤの良さはよく褒められるのだけど、実は全く何もしていないのだ。素材だけで褒められるとは、末恐ろしいワンコ･･･♡

二人がかりで15～20分のシャンプー＆ドライを終えると、そこにはツヤツヤの毛並みで少しふっくらしたタヌキのようなりん坊が現われる。タヌキはたまに人を化かすらしいけど、商売繁盛や招福のシンボルでもある。