REPORT

書き物:いろいろ活動報告から雑感・妄想・昔話など。

2023-01-11-WED

30:ヒザ

「足が長いね〜」とよく言われる。自分ではなくりん坊のほう。
最近は体もガッチリしてきてバランス感も少し変わってきたものの、よりスリムだった頃はちょっとカモシカ的な風情だったりん坊。全体的に細くて、ヒザから下が長〜い。
その華奢でスラっとした感じは審美的には良いのかもしれないけど、大暴れするりん坊を見るにつけ、足をグニャっとヒネったりグキっとネジったりするのでは、と心配だった。散歩でもこちらがグイグイ引っ張ると細長い足に負担がかかるのでは、といつの間にかヒトがクイクイと引っ張られるようになった。
能動態から受動態の変化として、英作文の問題ができそうだ。

「足が弱いね〜」とよく言われる。りん坊ではなく自分のほう。
これまでストレッチをしたりプールに行ったり改善に努めてきたものの、体がカチコチに固く、疲労がヒザに出るタイプなのだ。自分の身体の一部ながらも別人格のそのヒザは、すぐにケタケタと笑うし、メソメソと泣く。目は口ほどにモノを言う、ならぬ、ヒザは目よりも口よりも雄弁だ。

ストップ&ゴーを繰り返し、右に行くかと見せかけて左に行く、と見せかけて戻ったりするりん坊をマンツーマンでディフェンスしているその負担はヒザにくる。万歩計を携えるようになり久しいけれど、毎日のアベレージは7000歩といったところ。りん坊に合わせて狭めの歩幅としても4kmは歩いている。いや、必死のディフェンスしているのだ。

疲れが出てくるとどうなるか ― 左のヒザがユルく笑い出すのだ。
「お前、マジメに歩け!」と指示を出してもガン無視。そして左を気にしながら歩いているうちに右ヒザもニヤニヤと笑い出すという、お決まりのヒザ連鎖。ヒザコンボ。

「バスケットボールやバレーボールの選手のようにヒザにサポーターをして歩こうかしらん?」と家人に言うと、「出た!ガラスのヒザ!ガラスの五十代! ベンチに引っ込んでいたほうが良いんじゃない?」と笑いながら、半分戦力外通告。クッ・・・、あの娘 ぼくがロングシュート決めたら どんな顔するだろう?
ともあれ旦那がどうなろうと奥様は強い。TBSあたりのカメラが入ってドキュメンタリーができそうだ。
「安西先生、バスケがしたいです・・・」泣きながら三井寿は訴えたけど、「散歩がしたいです・・・」と泣きながらヒザが言っている。
なんか今回はりん坊の話じゃなかったけど、揚げ足取りはナシで。