REPORT

書き物:いろいろ活動報告から雑感・妄想・昔話など。

2022-10-01-SAT

23:パーティーアニマル

パーティー ― それは社交性という生きる力を試される試練の場。”試練”とか言っている時点で、もはや腰が引けて負け戦が確定しているのだけど・・・。
勝手に思うに、社交の難しさは「相手への興味」と「自分自身の開放」それぞれの角度と強さのバランスを、いかにお互いがとれるかというところ。”角度と強さ”、それはベクトル。二人のベクトルをそれぞれが調整しながらピタっと合わせるコミュニケーションの妙。ET とコドモがお互いの人差し指を合わせる奇跡。・・・とグダグダ述べつつ、敷居を上げて自分への言い訳。

りん坊。
以前にも書いたけれど、ワンコに対しては自分本位な女王様気質なアプローチで、めったに相手には合わせることはない。特に相手に対してお尻クンクンを許さないことは、なかなか自分を開放しないということを意味するのだろう。アタマ許してシリ許さず。

ただしヒトに対してはその様相は一変する。ワンコというのは、“心からワンコのことを好きな人間”を瞬時に判別する能力を持っているのだろう。そういったオーラや匂いを発しているヒトへの反応は物凄い。
「このヒトは、我々ワンコ、いや特に私のことが大好きだ」とアンテナが感知すると、ベクトルが一致して”大開放”の時は訪れる。ヒトの足にすがり、ピョンピョンと飛び上がり、そしてグルグルと回り始める。そのままひっくり返り「どうぞ、ココを優しくさすってください」と白い腹を差し出しモジモジするのだ。 
四六時中も好きと言って 夢の中に連れて行って ― まさに大開放。干物アジの開きの風情。

そしてこれまでの経験上、お腹を開きやすいのはオジサン。何故か、ホモ・サピエンスのオス、年齢60代以上の個体に対してりん坊はパックリと開きやすい。街中でもオネーサン、オニーサン、オバサンと比べて、オジサンへ振りまく愛想は抜群だし、特に家人側のジージは大好きで、バーバが嫉妬するくらいだ。

ひるがえってヒト。ニンゲン。ホモ・サピエンス。
特に老いたオスは退職後に組織を離れたりするとアイデンティティが喪失されるなどして、孤独老人化することが社会問題になっているようだ。
んが、世の犬好き男性よ、心と体を開き、ワンコの前でヒザを曲げ目線を合わせるのだ!パーティーは連日街で開催されている。