REPORT
書き物:いろいろ活動報告から雑感・妄想・昔話など。
2022-03-11-FRI
10:ささみむしり
りん坊の体重が3.4kgとなった。
一年前は確か3kgを超えたね~と話していたので、この期間でさらに10%以上の増量である。
昨年は春に去勢手術をして、その後にホルモンバランスが変わってきたことも影響しているのだろうけど、喜ばしいこの健康的な増量の原因のひとつは《安定のささみ》に違いない。
りん坊が我が家にやってきて以来、エサ問題は頭痛の種であった。
気分屋のりん坊は何しろ食欲のリズムや食べる量が安定しないのだ。複数種のウェットフード、ドライフード、煮野菜、オヤツ系食品と、手をかえ品をかえで与えてきたものの、どれも長続きしなかったのである。
そこで、家人が満を持して投入したのが、かつての愛犬・チーの大好物『ささみ』である。
秘伝のレシピは;
① ささみのスジや筋膜を取りながら、1cm角にチョキチョキと切りながら、しっかりと煮る。
② ちょっとでも赤いところがあるとりん坊がお腹を壊すんじゃないかと心配なので、しっかりと煮る。
③ 目の錯覚かもしれないけどピンクに見えるところも火が通っていない気がして、しっかりと煮る。
④ 四の五の言わずに、しっかりと煮る。
である。
りん坊の食べる量、ささみの新鮮さ、などをチェックしつつ、家人は2〜3日に一度は煮作業をしている。
しかしそこで終わりではない。毎度りん坊に供する際には、ささみをフレーク状に「むしる」のだ。
りん坊が食べやすいように、繊維の向きや長さ、サイズを考えながら、沢山の1cm大のささみ角煮をさらに細かく一心不乱にむしるのだ。
何事にも丁寧な作業をする家人が毎食あたりに費やす“むしり時間”は10分弱といったところか。それをりん坊は、数十秒で食べてしまうアンバランスさがチト切ないけれど、でも日々の生活の一定時間を迷いなく《ささみむしり》に捧げている家人は美しいし、りん坊が旺盛に食べる姿を見ているのも嬉しそうだ。
YEAH そうなんだ きっとここから愛なんだ
ともあれ、しっかり煮過ぎて固くなったささみはちょっとした軽石のようなので、両手の親指と人差し指の指紋が残っているかが心配だ。