REPORT

書き物:いろいろ活動報告から雑感・妄想・昔話など。

2021-12-21-TUE

005 庵野秀明展 @国立新美術館

閉幕間近の庵野展を駆け込み鑑賞。
揺るぎないブランドを築いた庵野さんの歴史や、創り出した作品群のオモテやウラが圧倒的な物量で展示されていました。

【ハラオチ】
あちこちのドキュメンタリーでも語られているように、庵野作品を庵野作品たらしめているのは、《アングル(視点の置き場所と動き方)》だと思うのだけど、やはり初期の作品群からその独特性というか天才性を垣間見ることができました。
斬新で違和感すらある画角や景色にもかかわらず、むしろ全体感や心象の理解が深まる表現ができるのはナゼなのだろう?
「目の付け所が良い」とは使い古されたフレーズだけど、庵野さんこそ、ですね。

【ヒザウチ】
各セクションの章立て名称が秀逸だったのだけど、これも複眼的な視点でのネーミングでした。
『原点、或いは呪縛』(第一章)、『夢中、或いは我儘』(第二章)、『挑戦、或いは逃避』(第三章)。
人間や物語の多面性に対して真摯に向き合う動的で複眼的な“アングル”ですね。

【コレイチ】
シン御三家 ※何の変哲もない正面からのアングルを恥ずかしげもなく・・・。