REPORT

書き物:いろいろ活動報告から雑感・妄想・昔話など。

2021-12-06-MON

003 『印象派・光の系譜』 @三菱一号館美術館 2021年11月

原田マハさんのエッセイを読んでいたらモネの『睡蓮』を鑑賞したといったくだりがあり、
「印象派、苦手なんだよなぁ」と思いつつも、オシゴト帰りにぶらっと訪問。
<オーフージューコー>建築様式の美術館で、入館時にもちょっと緊張感が漂います。
あ、“欧風で重厚”な感じの建物ということです。正式名称は後で調べておきます。
平日昼間なのに沢山のお客さんに驚きつつも、印象派作品の素晴らしさを噛みしめるにはまだ自分の教養や感性が足りていない敗北感とともに美術館を後にしたのでした。。。
『おかえりモネ』ならぬ『ただいまモネ』はいつの日になるのやら。

【ハラオチ】 
印象派作品がなぜ自分に刺さらないのかーー。それは一言でいうと“輪郭の緩いボンヤリした絵にしか見えない”からです。生々しい筆使いや外光の再現など、「ならでは」の表現はあるのでしょうが、そこから自分自身の想像力が起動しません。きっとそのあたりのアンテナがまだ鈍いというか、まったく開発されていないのだと今回再認識しました。
そこのダメな理由の解像度を上げてどうする、という感じですが・・・。

【ヒザウチ】
加えて、歴史ある絵画作品への敷居が上がる要素を、今回はからずも発見してしまいました。
それは“額縁”です。<ケンランカレー>型の額縁の面持ちが、こちらにもその品格を問うてくるのです。
あ、絢爛華麗な額縁ということです。
ちなみに目にとまった作品のポストカードを購入して家で眺めていたら、だいぶ雰囲気が異なる気がしました。きっと館内照明の暗さと豪華すぎる額縁も、眉間にシワを作らせているのでしょう。

【コレイチ】
小さい作品なのに強めに威嚇する額縁