REPORT

書き物:いろいろ活動報告から雑感・妄想・昔話など。

2022-12-01-THU

27:久しぶりのお留守番

野暮用ができてヒト型の家族全員が3時間ほど外出することになった。
目的地はワンコ不可の場所なので、イヌ型の家族であるりん坊を連れていくことはかなわない。
・・・ということで、久しぶりにりん坊はひとりでお留守番だ。

2020年1月に我が家にやってきたりん坊。すぐにコロナ禍に入ってリモートワーク状況になったので、ず~っとベッタリが続いている。特にこの1年、ひとり留守番時間は累計でも数時間くらいではなかろうか。
ここは東京都江戸川区ストックホルム。
立てこもり犯人と人質が仲良くなっちゃうストックホルム症候群の極東の地。
どちらがどちらを監視しているかはよく分からないけど、いずれにせよ24/7の監視体制。
もう Everyday Everynight 離したくない

すっかりお互い離れられない共依存の『ダブル分離不安』が重度に進行する中、その時はやってきた。
いよいよ3時間耐久レースが始まる。

家族がいそいそと外出の準備を始める。なにかを察するりん坊。まさかそんなことはないよね・・・。
”見守りカメラ”をセットする家人。数千円のこのカメラで、いまや外出先からも部屋の様子をライブで確認できるのだ。このカメラが果たす役割は大きい。首を振ってアングルを変えられるし、音声まで拾う。

そして順に玄関から出ていくヒト型家族。いつもと違うところに柵がセットされ、リビングから外に出ることができない状況。最後に残った父ちゃんの腕の中で、りん坊はこちらをいぶかしげに見つめてくる。
そっと床に降ろされると柵をまたいで離れる父ちゃん。なんで?チョイまてよ。ゴメンネりん坊、すぐ帰ってくるから。

玄関のほうを向きながら不安そうにワンワンと吠えているその姿は30分くらい続いただろうか。
電車内からさっそくスマホ越しにカメラ映像を確認して、やっぱり帰宅しようかとモジモジ思案する家人。
ワンワンとモジモジの応酬は続く。ワンワン、モジモジ、ワンモジモジ。
マンション隣人からすると、急にセコムなみの番犬機能が炸裂していてナニゴトかと思ったかもしれない。申し訳ない。

りん坊は、しばらくするとソファにうつ伏せになった。でも目は開いているし、耳もそばだてている。いつもとはリラックス具合が違うのはスマホ越しでも一目瞭然だ。

気もそぞろに用事を終えて帰宅すると、りん坊はしっぽをちぎれんばかりに振って駆け寄ってきた。
ここは東京都江戸川区ストックホルム。ワンコとヒトの立てこもりは続く。