REPORT

書き物:いろいろ活動報告から雑感・妄想・昔話など。

2022-06-12-SUN

017 木梨憲武展 TIMING -瞬間の光-

考えてみれば、もう35年以上ノリさんのファンです。
タカさんがプロデューサータイプなのに比べて、ノリさんはファンタジスタのプレイヤー。
いつも朗らかで軽やかで、スマートな即興性と子供のようなおふざけ感が同居するまさにアーチスト。
あー、こういうオジサンになりたい。もう充分オジサンだけど。

【ハラオチ】
多才な表現手段と、“細かさと雑さ”の絶妙なバランスで魅了する数々の作品。展示にはいくつかのテーマ設定もあったのだけど、通底する態度というか価値観は《優しさと感謝》。
「ノリさんって、やっぱり“品が良い”んだよね」ということを、あらためてシミジミと。

【ヒザウチ】
Mt. FUJIセクション。様々な富士山の作品の説明パネルには黒マジックでノリさん自身の落書きが・・・。作品それぞれに[2年6組 きなしのりたけ]だったり、[5年6組 木梨憲武]とか、[83歳 Noritake Kinashi]など、作品展示後のお茶目な手書きの追記。そして作品にもその“年齢感”が出てくるからフシギ。きっと制作時には考えてもいなかったことだと思います。
作品制作に没頭する主観と、観客目線でエンタメを提供する客観とを行き来して、最後にチョイ足しする遊び心がサスガです。作風も視点も《自分をズラす》ことが自然にできるんでしょうね。

【コレイチ】
REACH OUT:手を差し伸べる、人々と触れあう