REPORT
書き物:いろいろ活動報告から雑感・妄想・昔話など。


2025-06-21-SAT
#38 世直しドクター・ストレンジ
「医は算術じゃなくて、やっぱり仁術だよね、イヤイヤでもこのヒトの場合は忍術なの!?」
ナカガワさんにお会いしてから一年あまり・・・、このヒトの爆発的な行動力にはホント驚きっぱなしだ。
カラダがいくつあるの?という感じで国内外を飛び回る活躍ぶりは、マルチバースに何人ものナカガワさんが存在しているようでもあり、もしくは分身の術を見せられている奇怪さを感じるほど。
ぶらぶらと便利屋稼業を始めてから4年、これまで以上に多種多様な方にお会いしてきた。
特に社会課題と向き合う非営利団体を牽引するリーダーの皆さんは、行政やら企業やらの手の届かない“非効率で、経済合理性に欠ける”ような領域で、圧倒的な熱量と実現力で活動を続けている奇異なヒトたちだ。
お医者さんでもあるナカガワさんが率いるNPOは、病児・障がい児・医療的ケア児にさまざまなイベント体験を提供サポートしている団体だ。普段はスタジアムに野球を観に行ったり、映画館に足を運ぶのが難しいような病気や障がいがある子どもとそのご家族に向けて、医療従事者同伴でのイベント鑑賞機会を作っているのだ。
そのような体験はご家族皆さんにとってはこの上ない奇跡的なひと時のハズだけど、ひとつひとつのイベントを実現するのは容易ではない。それは少しギョーカイの内側にいた人間だからこそ分かることでもある。自分が映画関連のシゴトをしていた時代にも同じようなことを試みたのだけど、多くのハードルで叶わなかった映画上映会も、ドクター・ナカガワは軽く実現していた。発明か忍術か・・・、まるでフシギな奇術を見ているよう。
奇縁で繋がって以降、オンラインでお話することが多かったので、直接お会いしたのは数回程度だけれど、ナカガワさんは好奇心あふれる少年のようなキラキラと、やり手のビジネスエグゼクティブ的なクールなスマートさと、周りを巻き込む活動家としての熱い情熱が心地よくミックスしている奇特なヒトだ。そんな“全方位型人たらし”ともいえる忍法変わり身の術の前に、いつの間にかナカガワさんの応援団が増えている。
見渡せばアレコレと世知辛い世の中だけど、ナカガワさんのような奇才こそが「人々の心がつながり合い、可能性が広がる未来」をきっと創ってくれる。
それは奇に、待ち遠しい世界だ。