REPORT

書き物:いろいろ活動報告から雑感・妄想・昔話など。

2022-03-14-MON

009 ダミアン・ハースト 桜 @国立新美術館

アポとアポの空き時間、目的地と目的地の中間地点・・・、まさにぶらぶらミュージアム途中下車の旅!
河津桜も咲き始めたし美術館も花見モード。
その昔、ロンドンで度肝をぬかれた“ウシやサメの輪切りアート”のハースト先生。あんなにパンクだったのに、モチーフが“桜”とは、花鳥風月にシミジミくる年齢になったのかしらん。まぁこっちもそうだけど。

【ハラオチ】
展示一角のビデオインタビューを見たら、この境地に至る経緯も語られており、芸術家としての思索や表現変遷の一端を伺え、作品への納得感が高まります。
一方同時に、彼の創作のテーマは一貫して“生命”なのだと深く理解したのでした。

【ヒザウチ】
個人的に今回の展示で最も惹かれたのは、キャンバスに“青”が多く描かれている作品。
力強くも儚い桜を引き立たせるのは、無限の青空とその光がもたらす色彩や濃淡の“偶然性”でした。
咲き誇る命の輝きは決して当たり前に存在するものではなく、沢山の奇跡のうえに成り立っているのです。
花見とは、実はもっと大きなものに感謝する“空見”なのかもしれません。ソラミミではなく、ソラミね。

【コレイチ】
ビニールシートを敷いて、一杯やりたくなります。下戸なのでカルピスだけど。