REPORT
書き物:いろいろ活動報告から雑感・妄想・昔話など。
2021-12-01-WED
03:ピコピコ
ワンコは人間とどこまでコミュニケーションができるのか?人間の言語を理解することができるのか?
今年日本語版が発刊された『DOG IS LOVE』という大著でも科学者たちの興味深い考察が多く記されていたが、この点は今でも”犬学”の大きなテーマのようだ。
ひるがえってりん坊。
「お座り!」 → 「そっちのほうが頭が高いんじゃない?」という感じでこちらを見つめる
「お手!」 → 「手のひらには何も食べるものが乗ってないよ」という感じでこちらを見つめる
「伏せ!」 → 「お布施はそちらがおさめるものだろう」という感じでこちらを見つめる
このように、りん坊とのやり取りにコトバは必要ない。目と目で通じ合う、無言・・・、異論っぽい。
しかし、ひとつだけコトバで通じ合う”モノ”がある。それは<ピコピコ>。正式名称不明のオモチャ。
タマゴ大の赤い布製のオモチャで、りん坊が噛むとピコピコと音がする。家のどこにあっても探し当て、リスがエサを隠すようにそれをまたどこかに大切に置いてくるりん坊。
「りん、ピコピコ持ってきて」・・・ヒザから飛び降りたりん坊はスタスタとどこかに出かけていく。
隣の部屋から「ピコピコ、ピコピコ!」と音がする。発見の合図だ。
そしてその赤い布オモチャを咥えて茶色い子犬がトコトコと戻ってくるそのサマはこの世のものとは思えないくらいカワイイ。我が家ではそれを”茶豆子”モードとよんでいる。ちなみに前回ご紹介のとおり、茶豆子も禰豆子と同じく猛烈な鬼と化してガブガブに噛むので愚かな人間どもは要注意だ。
ピコピコーー家人がパート先のオジサンからもらってきた犬用オモチャ。推定小売価格498円。
2歳になったりん坊が、一番長く愛しているオモチャ。ヒトが投げては、りん坊が咥えて戻ってくる永遠に続く無限列車。
ピコピコにはキャラクターのプリントに加えて、キャッチコピーが記されている。
--『FOR THE PROUD DOG』(誇り高き犬のために)--
そう、誇り高い犬が人間ごときのコトバを覚える必要はないのだ。