REPORT

書き物:いろいろ活動報告から雑感・妄想・昔話など。

2023-08-25-FRI

043 ガウディとサグラダ・ファミリア展

前代未聞の“デビュー前に名球会入り”的な、“完成前に世界文化遺産”となっているサグラダ・ファミリア。
現地バルセロナを訪れたのは、もう20年も前のこと。人生における感動的な旅ベスト3に必ず入るその思い出から、この展示は昨年からずっと楽しみにしていたものでした。

【ハラオチ】
なぜサグラダ・ファミリアこれほど印象的な存在なのか、それはその“アンビバレントさ”から来るものかもしれないと感じました。
「圧倒的なサイズ感なのに緻密なデザイン」、「数学的なのに文学的」、「雄大な自然の佇まいと熟練のヒトの技の息吹」、そして湧きあがる「希望と切なさ」― それは完成が待ち遠しいような、何となくずっと完成しないでほしいような複雑な感情にも繋がっているようです。

【ヒザウチ】
しかし今回の展示の混雑ぶりといったら・・・。入口からずーっと《受難》の鑑賞でした。
でも今日の鑑賞代の一部がこれからの建築への寄付になっているかと思うと、変わりゆく作品の未来に協力した感じで少し気分が良いですね。

【コレイチ】
何しろ施主が呑気なもので。