REPORT
書き物:いろいろ活動報告から雑感・妄想・昔話など。
2023-07-11-TUE
42:異国のベッド下
暑い。もうしばらく前からだいぶ暑い。
朝の散歩から帰る5時半くらいの陽ざしが、ジンワリと首筋にまとわりつく。
一年中ずっと毛皮を着ているりん坊であれば、きっとなおさら。
“冷たい床”を探して家中をさまよう夏がやってきた。
そしてこの季節だけは、普段であればあまりソリが合わない我が家の息子とも接近する。それは息子の部屋が避暑地だから。息子の部屋にトコトコと歩いていき、指定席に潜り込む。
そこは、薄暗くある程度のスペースがあって、フローリングで少しヒンヤリするベッドの下。
んが、気を揉むのは、我が家の掃除大臣・家人。
スナックの食べカスやら、紙ごみなど、部屋に散らかるゴミをりん坊が口にするのが心配な家人は、できればその国交は閉ざしておきたいところ。
その部屋は 落ち葉に埋もれた空き箱みたい
しかし毎朝の散歩から帰ると、一目散に息子の部屋に向かうりん坊。ドアの前で背筋を伸ばして佇む姿は、それはまるで百貨店開店待ちの貴婦人の風情。見たことないケド。
ともあれ、その姿の可愛さに負けて、こちらはそっとドアを開けて密入国を許すのであった。
それからまた二人は 目を閉じるよ
天敵同士ふたり同じ部屋で、一人はベッド上で引き続き爆睡、もう一匹はベッド下で二度寝に入るのだ。