REPORT

書き物:いろいろ活動報告から雑感・妄想・昔話など。

2026-03-01-SUN

77:鬼モード

普段は「ツンデレ」女王のりん坊。
日常の20%くらいは《ツン》対応。お気に入りのヨギボーの上でのんびりまったり自分の時間を過ごしている時や、お腹いっぱいの食後のタイミングにこちらがちょっかいを出しても、反応は薄め。プライドの高い姫は、平民に心を開かない。
でも、基本的に全体の8割くらいはストーカー状態でこちらについて回り、隙あらば抱っこをせがみ、顔じゅうをペロペロと舐めてくるような《デレ》モード。

櫻吹雪に ハラハラすがり
あなたなしでは 生きてゆけぬ

この2:8のツン:デレ比率は、お互いにとって平穏で幸福な毎日を送るための心地よい黄金比なのだけど、実はりん坊にはたまに発動する裏の顔がある。

それこそが《鬼》モード ― 福は内、鬼も内。

就寝時の布団争奪・小競り合いの時にも少し鬼は顔を出すのだけど、主には家人とりん坊がじゃれ合う遊びの時間に“鬼化”が起こる。家人はワンコと遊ぶのがうまく、楽しくなりすぎたりん坊が感情爆発の結果、鬼となるのだ。喜怒哀楽の外側には鬼が住んでいる。
鬼喜怒哀楽鬼(キキドアイラッキー)! うーむ、サルっぽくもある。

鬼となったりん坊は、ヴヴヴガガガガァーと咆哮しながら猛烈に家じゅうを走り回り、なだめようとするヒトに本噛みを食らわせてくる。
「りん坊、危ないから止まって!」
「りん! ケガしちゃうから落ち着いて!」

自称・一家の大黒柱ワタクシが、全集中しながら疾走する茶色の鬼獣をなんとか確保する。その際、腕やら手をガブガブと本気でやられ、柱はもはや虫の呼吸(虫の息?)。
それでも暴れ続ける茶鬼を腕の中でギュッと抱きしめ続けていると、徐々に憑き物が落ちるようにりん坊の息遣いも穏やかになってくる。
鬼が去り、《デレ》モードに戻ってきたりん坊は、さっそくペロペロとこちらの顔じゅうを舐めてくる。

「りんちゃん、キタナイからやめなさい!」と家人の声が飛ぶ。
……鬼や、こっちも鬼や。

あしたになれば 陽はまた登る
男ですもの 泣きはしない