REPORT

書き物:いろいろ活動報告から雑感・妄想・昔話など。

2025-10-17-FRI

105 円山応挙 革新者から巨匠へ

展示説明の冒頭から「伊藤若冲、曽我蕭白ら“奇想の画家”たちの人気に押され気味の円山応挙。」などと、チト自虐的な現状自己分析から入っていたこの展覧会。
んが、数々の展示は素人目にもホント素晴らしく、会議の合間に無理やり足を運んだかいがありました。

【ハラオチ】
今回の目玉展示の一つは、若冲との合作屏風。
応挙は“鯉”を、若冲は“鶏”と得意なモチーフを描いています。そのサマは、まるで十六文キックを炸裂させる馬場と、コブラツイストを繰り出す猪木の夢のタッグチームのようでした。
古い話を古い話で例えてナンですが。

【ヒザウチ】
江戸の当時から応挙を庇護したのが三井家とのこと。現在の三井家の実態はナゾに包まれているらしいのですが、頭が下がります。伺ったのは三井記念美術館でしたが、その昔病気をした際に命を救ってもらったのは、三井記念病院でした。弊社メインバンクもSMBCです。

【コレイチ】
そしてこちらは、応挙作唯一の国宝『雪松図屏風』(左隻)。
塗り残した紙の白さで表現している雪が際立ちます。