REPORT

書き物:いろいろ活動報告から雑感・妄想・昔話など。

2025-07-10-THU

096 岡崎乾二郎 而今而後 

先月6月は一度も美術館に足を運べず、屈辱の空白月となりました。
ということで今月こそ!と、会議のスキマを見つけて東京都現代美術館(MOT)にゴー。平日昼間のMOTはお客さんもまばらでとても気分が良いうえに、岡崎さん作品の“なんだコリャ感”が充満していて、爽快な非日常のヒトトキでした。

【ハラオチ】
岡崎さんは造形作家であり批評家とのこと。
それって、選手で解説者とか、シェフでミシュラン記者といった感じでしょうか?
いずれにせよ右脳と左脳が50-50でフル回転しているようで、ホントに尊敬します(憧れます)。

【ヒザウチ】
創り出された作品群は抽象度が高くて難解ですが、とても印象的で家に飾りたいタイプのものでした。
んで、その作品タイトルの名付けがまたスゴイ!
アーチストの中には、創作作品をUntitled(無題)として鑑賞のノイズを排するケースも見受けられますが、それとも異なるアプローチ。鑑賞者の作品解釈やら世界観の楽しみ方をより刺激するような斬新さを感じました。

【コレイチ】
「耳を押し当てその向こうの気配を探る。ベールは柔らかな襞を作って、顔に落ち、神秘的で触れられない何かを感じさせる。花嫁のベールほど美しいものはない、透明で儚く脆いのは純粋だから。次の日、彼女は花嫁のベールを買いに行った。
雨が降れば夏になる。丘の頂から湖が見えた。夏はどこにいるのだろう。見晴らしてもすべては春のまま。スミレの花びらは雨を欲して萎れ、身を窄めていた。
何週もの遅れを取り戻そうと冷たい春のあと、暑い夏が慌てて訪れる。リネンの清らかな香りは婚礼のための白い布の束、仕上げのアイロンがけを待っている。
石畳の街に、太陽が降り注いでも石は決して花に変わらず、白壁の家が緑に覆われるわけでもない。太陽は街のあちこちの小さな公園にただ夏の装いをさせる。夏は公園の芝生にも自由に伸びることを許さず、いつも短く刈り揃えられていた。」
 ↑コレが、 ↓コレの作品名です! もはや作品名がちょっとした物語作品!